余白の効果
水墨画は、圧倒的に線の数が少なく、余白の割合が多い。線を減らすことで、一線の意味合いを深め、全体の構図を見やすくしています。
人生のグランドデザインも同じです。
あれもこれもと付け加える人生ではなく、人生の先を見て「これだけは」というあり方、
そこに意味があり、成就できればそれでよしとします。
複雑すぎると、本質を見失います。
ただ、それには、十分なゆとりと、一つの作品を完成させる強い思いが必要でしょう。
人は生まれた時は真っ白。
しかし、無内容ではありません。
命が燦然と輝いています。
私が人生で為すことは、その重さに見合ったものか?
この余白の中に、自分らしい一線を描ければと思います。
思伝門下塾 池之内 亨
2022年09月01日 21:18