一日という贈り物
ローマ帝国の哲学者セネカは、名著『人生の短さについて』を記し、日々の雑務からの解放と「今日の一日は私のもの」という境地を語りました。人生はいうまでもなく貴重です。
二度と与えられることはありません。
そう思えば、今日目が覚め、また一日をスタートできることはとても有難いことです。
とはいえ、一日が終わる頃には、雑務に追われ慌ただしく過ぎ去った一日を反省。
日々この繰り返しです。
とてもこの有難い一日を味わえるような境地にはなりません。
恐らく、人生の全ての片付けが終わって、ようやく到達できる境地なのでしょう。
晴々とした心で過ごす、そんな一日はきっと格別に違いありません。
思伝門下塾 池之内 亨
2024年01月27日 21:47