地球破壊的なライフスタイル
文明の発達により、一人の人間が消費するエネルギーは飛躍的に増大しました。夏は冷房、冬は暖房、冷蔵庫には多くの食べ物を蓄えています。
TV、ビデオデッキ、パソコン、スマホと文明の利器はエネルギーを大量消費します。
産業革命時の世界の人口は7億人、現在は75億人。
ひしめき合う人間の多くが、これだけエネルギーを消費するのだから、莫大な地球の資源といえども不安になるのは当然です。
実際、世界のエネルギー消費は恐ろしいほどの速さです。
世界の石炭・石油・天然ガス等の消費量は原油換算で150億t/年。
あと200年で地球の全資源を掘り尽くし、地球を丸裸にしてしまいます。
そればかりではありません。
人類の豊かさだけを追い求めてきた代償は大きい。
化学物質拡散、大気汚染、大量消費ゴミは地球の生態系を擾乱しています。
また、毎年330億トンのCO2を排出し、世界の異常気温を招き、世界のインフラ、食料システムに大きな打撃を与えています。
産業革命以来のライフスタイルを真剣に見直すべき時です。
ものを大切に使う、不要なものは所有しない。
そのためには、自分の人生の価値観を明確にし、それに基づいて必要性を精査する地道な活動が必要でしょう。
家庭でのエネルギー消費は全最終エネルギー消費の15%程度に過ぎませんが、物流や産業部門のエネルギー消費を促しているのは私達消費者ですから。
思伝門下塾 池之内 亨
2023年02月19日 22:27