心配の心配
「敵を過大評価するな」(兵法35箇条、宮本武蔵)他人はとかく、偉く見えます。
「万人に対する万人の戦い」が拍車をかけます。
人は人に対して漠然とした不安を持っています。
動物としての本能でしょうか?
つい、自分を優位に見せようとします。
しかし、人間が本来持っているものに差はありません。
かけがえのない命に大小はありません。
命が海とするなら、人間の違いは小さな違いに過ぎません。
勲章、富、あらゆる社会的価値をもってしても、命の価値には比肩できません。
天才科学者アインシュタインは、目の前を一匹の虫が歩くのを見て、畏怖を感じたそうです。
ならば、後は、どれだけ赤裸々になれるか。
剣豪宮本武蔵の場合、道への真剣さがあらゆる虚飾を剥ぎ取ったのでしょう。
本物を見誤ることなく、真実の道を拓くことが出来ました。
だから、自分がどこに立とうと心配はいりません。
思伝門下塾 池之内 亨
2022年09月06日 18:03