【うつ】”将来への漠然とした不安”を解消するには?
そんな方は意外と多いのではないでしょうか?
夭逝の文豪、芥川龍之介が「将来に対するぼんやりとした不安」と書き遺して自死したのはあまりにも有名な話です。
人生への不安を侮るなかれ。
不安というものは掴みがたいが故に、放っておけばどんどん妄想は膨らんでまいります。
帝政ロシア末期、多くの若者がサーニズム(人生への諦め、虚無感)に囚われ、自死しました。
ここでは、そんな将来への不安を払拭する一手法として、本講座が提唱する世界観による”心の安全基地”構築についてご説明させていただきます。
本手法は、薬物療法や自律神経調整とは異なり、不安の原因を根っこから断ち、一生に渡って安心感をもたらしてくれます。
何らかの参考になれば幸いです。
==目次==
1.心の状態改善へのアプローチ
2.改善後に期待できる状態
3.最後に
1.心の状態改善へのアプローチ
本講座のメインテーマは「死の恐怖を克服する」ですので、将来への不安を直接解決するものではありませんが、死の恐怖を解決するために、精神の深いところで“この世界をどうみるか?”といった根本的な世界観を再構築します。それにより、これまで不安に感じていた対象の見方ががらりと変わる、或いは、克服できるようになります。
それは、世界観構築に際して、この世界をより深く洞察し、その過程で、この世界への信頼を醸成するからです。つまり、ある意味、幼子が親に対して抱く気持ちに似た“心の安全基地”を構築することに相当します。これを確立することで、この世界自体の見え方が“未知の対象からくる恐怖感”から“信頼できる安心感”へ変わり、厳しい現実に向かっていく勇気と元気が生じてまいります。それにより、うつ病を患っていた方は、目に見えない不安のために症状を再発させることが減り、また現在、うつ病を患っている方におかれましては、将来への漠然とした不安のために症状が悪化することが減ると考えます。
本講座の特徴は、世界観を構築する際に、目で見えないものを感性により直観的に捉えることで、潜在意識下にある不安を一つ一つ解消していくこと。それと共に、有史以来、先人たちが営々と蓄積してきた、“この世界”から得た素晴らしいインスピレーションを共有することで、人間が本来持つ感動を呼び起こします。それにより、不安に支配された気持ちを解消し、日々を生きる元気と勇気を回復させます。
例えば、「生きていてもいいことなど何もない」「現実は厳しい」「毎日、つらいことばかりで嫌になる」といった気持ち、実は、人生の特性からいえば、人間である限り避けることはできないものです。なぜなら、人間は最終的に死に至り、その過程で老いと病に苦悩しなければならないからです。どれだけ裕福で立派な環境で育ったとしても、一人の人間として自分を振り返った場合、誰もが同じ苦悩を抱くことになります。そのようなことから「人間は生まれた時から落ち続けている」とも表現されます。
しかし、先人たちはこの事実を認識しながらも、素晴らしい知恵で、世界の見方を変え、人生や人間に対する信頼を回復させました。そして、最先端科学が示す世界像は、そのような人類三千年の叡知を支持しつつあります。つまり、世界は、私たち人間が捉える以上に深遠で、見えない“はたらき”に満ちていることが明らかになってきています。
そうした視点で、人間、或いは、少し普遍的に“命”を眺めるならば、人間が日常的に思い浮かべる“命”とは全く異なった姿が浮かび上がってまいります。情報化の進む現代では、命は生物の一機能として誕生し、消滅するものに過ぎないと感じるかもしれませんが、現代科学では、“命”は、宇宙を含めた世界との繋がりの中で誕生し、世界が内包する調和や秩序を受け継いだ存在と捉えられています。さらに、最近の量子脳理論では死後の意識の存続も議論されるようになってきています。
以上のように捉えれば、私たちの“命”は、無数に存在する一介の命にすぎないのかもしれませんが、それでも宇宙138億年に歴史を経て生まれた貴重な“命”には間違いありません。そして、宇宙138億年に比べてあまりにも短すぎる私たちの寿命を思えば、やはり無駄に使ってはならないと感じるのではないでしょうか。先人も現代人も、多くの人が、死のことを考えると「無性に何かをやりたくなる」「一瞬一瞬を燃えるように生きたい」と吐露しています。そういえば、サッカーの本田圭佑さんも学校の講演会で「短い人生を思うと体からエネルギーが湧いてくる」と語っていたのが印象的でした。
このように、人生のつらい現実ばかり見ていれば、誰でもつらくなります。でも、全ての物事に共通することですが、物事には両面があります。そのどちらもが真実です。もう一面の素晴らしい面に目を向ければ、きっと人生の境涯はガラッと変わることでしょう。人類の叡知と最先端科学はそれほど圧倒的に発展し、世界観や生命観、私たちの価値観を大きく変えつつあります。先人も人間、私たち凡人も人間、彼らの発見した世界の素晴らしさはきっと、私たちにもワクワク感をもたらしてくれるでしょう。
本講座では、人類三千年の叡知と最先端科学の成果を、誰にでも共有できる形で提供しています。それにより、“世界への信頼”や“人間への信頼”、ひいては“自分への信頼”を回復させることを目標にしています。それだけ、自分が普段見ている日常や、自分が思っている自分の姿は、人類の叡知や最先端科学の描く“自分”の姿とはかけ離れたものだということです。どちらが真実であるか?自分の小さな世界での思考より、人類が長年にわたって積重ねた普遍的知見にやはり真実味があると言うべきでしょう。
2.改善後に期待できる状態
本講座を受けることで、世界の見え方、ひいては、自分の捉え方やあり方が大きく変わります。それにより、将来への不安は解消します、或いは、たとえ不安は現実問題として変わらず存在していたとしても、幼子が“心の安全基地”をベースに未知の世界に果敢に挑戦するように、勇気を持って人生に対峙することができるようになります。
本講座は世界観を修正するといった精神を深く洞察するもので、それは全く新しい自分になるということもでもあります。新しい自分になることで、古い自分の特性に備わっていた心の問題はきれいに払拭できるようになります。
新しい自分は“人生への信頼”に基づいているので、確実に人生の質は底上げされます。何事もそうですが、人生への信頼がなければ、何をしても不信と不安に苛まれ、全身全霊を打ち込むことはできません。一方、“人生への信頼”があれば、刹那刹那の時間、燃えるように生き、その結果、悔いのない人生を送れるようになります。
3.最後に
世界観の構築は、”この世界をどう見るか?”といった、自分の最も根源的なあり方の決意表明であるのみならず、この世界への信頼を醸成するプロセスでもあります。その世界観には人生観や人間観、更には、自分の幸せさえも内在しています。日々の喜怒哀楽の感情の源泉であるといっても過言ではありません。
本講座では、最先端科学や人間の深層心理に基づいて、より深い世界観の再構築により人生の様々な難題に備えると共に、精神を深める実践、及び、日々の生活の心構えといった現実への展開を進めることで、人生への持続的な効果の波及を目指します。人生の不安という掴み処のない”魔物”を何とかしたいという方は、本講座をご活用いただけましたら幸いでございます。
思伝門下塾 池之内 亨
2024年12月09日 22:33