【うつ】私たちはいつだって元気になれる!
生きていてもつらいだけ。
毎日単調な日々の繰り返し。
一体なんで生きているんだろう。
そして遂には、
自分は何も望んでこの世に生まれたわけではない。
なんで生きなきゃならないんだ!
このように思うかもしれません。
私も、仕事に疲弊したとき、よくそう思っていました。
いえ、生まれた理由が分からない以上、世界中から同じような声が聞こえてきそうです。
でも、全く真逆に感じる人たちもいます。
例えば、稀代の天才科学者アインシュタインは、目の前の虫を見て
「アラーの神は偉大だ」と感嘆の溜め息を漏らしたそうです。
私たちの文明は高度に発達したように見えます。
巨大な鉄の塊が光速で空を飛行し、宇宙へも飛び出していきます。
また、目では見えないミクロな遺伝子を、肉の断片から掘り起こして抽出します。
しかし、それでも、私たちは最も原始的な生きものでさえも創造できません。
ところが、自然界にはそのような生きものが溢れています。
この地球には、哺乳類は役6,000種、鳥類は約9,000種、昆虫は約95万種、植物は約27万種。
その他に、まだ未知の生物が500万種~3,000万種もいるそうです。
そして、これら喧騒に満ちた地球を一歩離れると、暗黒の宇宙が果てしなく138億光年先まで広がっています。
でも、それは真に暗黒という訳ではありません。
先端科学が明らかにしたところによれば、物理法則で記述される実体と、その調和で埋め尽くされています。
そして、実は、その調和があらゆる生きものたちに受け継がれているのです。
なんと不思議な世界なのでしょう!!
新緑けぶる自然のさざ波と豊かな調和は、私たちの疲れ果てた心・深く傷付いた心を癒してくれます。
その中で躍動する虫たちの活動、鳥のさえずり、そして、哺乳類たちのドラマ...
どれ一つをとっても神秘的でないものはありません。
そんな生命の営みを見て、哲学者シュバイツァーはこう語りました。
「生きようとする生命に囲まれた、生きようとする生命。私もその中にいる。」
人間は複雑な心を持っているがゆえに、様々な感情に揺れます。
他の生きものたちのように、ただ只管、懸命に生き、生命を全うするというわけにはいきません。
確かに、楽しいこともたくさんあります。
しかし、その何倍もの苦しみを感じます。
これは心理特性によります。
人間は、喜びよりも苦しみやリスクの方を強く感じるようにできているからです。
本能なので仕方ありません。
しかし、そこに囚われてしまうと気分は沈む一方です。
そして、素晴らしい生命の躍動が見えなくなります。
自然はいつだって私達の眼前に佇んでいます。
広大な世界はいつだって私たちを包み込んでいます。
私たちが目を上げ、心を拓けば、いつだって共にあり、素晴らしい調和を見せてくれます。
私どもの講座は、そんな不思議の体験を一杯つめこんでいます。
もし生きることに疲れたら、壮大な命のドラマを見つめてみませんか?
きっと生きる元気と勇気が湧いてくるにちがいありません。
思伝門下塾 池之内 亨
2024年11月18日 09:29