【死】人は致死率100%、一生に一度は死に向き合って下さい
死の問題は決して他人事ではありません。
それなのに、多くの人は死の問題を放置し続けます。
死の問題は私たちが死ぬ時だけの問題ではありません。
人生の様々な局面に現れてきます。
つらい時、悲しい時、いえ、喜びの時にさえ現れます。
普段、意識しない死が突如として顔を出し、私たちを不安に陥れます。
死は私たちの人生の大前提である”私がいる”ということを覆すものです。
それが一切の価値の拠り所になっています。
そのような死を放置することは、日々の営み全てを無意味にしてしまいます。
私達は誰でも人生の営みに変わらぬ意義や幸せを求めます。
死はことごとくそれを脅かします。
それなのに、死の問題は深淵として、おいそれとは手を出せません。
でも、だからといって、死から目を背ければ、生きる営みも砂上の楼閣を築くかのごとく、
大切な思い出もガラスのように崩れ去ります。
これが人生のモラトリアムということです。
人生の最大かつ最優先事項を直視せず、あやふやな状態で人生を歩んでいるということです。
それが将来への漠然とした不安の原因です。
死を克服してこそ、一生に渡って永続する価値を得、自覚的な人生を送れるといえます。
だから、一生に一度は、できるならなるべく早い段階で死に向き合い、
そして、自分の生死を見届け、
たった一度切りの人生を有意義な時間にして頂きたいと願っています。
思伝門下塾 池之内 亨
2024年08月30日 08:56