【鬱・不登校】幸せを大切にするなら社会のレールから外れることを恐れてはなりません
でも、経済を中心とした社会的価値観がすべてかというと、そうではありません。
人の幸せといったソフト面に、その考えを当てはめることはできません。
「社会の役に立たないからダメだ」というのは経済的価値観です。
でも本来、経済は手段。
目的は、人の幸せです。
ところが、厄介なことに、経済性と人間性は時々、二律背反の関係になります。
経済は効率を追求しますが、人間はゆとりや思いやりを大切にします。
だから、経済性に最適化された社会システムに人間が馴染めないということになります。
これは、大人だけの問題ではありません。
教育においても言えることです。
膨大な知識やスキルを習得させるために、一人ひとりの感情は置き去りにされます。
小さい時に受けた心の傷は一生残ります。
人は心の世界に生きています。
本当に大切なものは目に見える物質的なものではありません。
特に、苦難に満ちた人生を乗り切るには心の安定が不可欠です。
そこでは、富や名誉といった社会的価値は意外にも無力です。
人生の価値はお金で決まりません。
大切なものを守り、悔いのない人生を送るためには、豊かな心こそかけがえのない宝物です。
学校も会社も人生の一手段です。
だから、自分なりの幸せを追求するなら、社会的価値観に囚われる必要はありません。
思伝門下塾 池之内 亨
2024年08月03日 23:16