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【死別・ロス】愛しい人と死別しても、きっとまた逢える日がくるでしょう

波紋
瀬戸内寂聴さんは「死後、体が焼かれ消えたとしても、魂は残る気がする」と仰っていました。
魂は目に見えないので、その存在を科学的に証明できた事例はありません。
だからといって、それが魂の存在を否定するものではありません。

実際、量子脳理論といった物理学的仮説も発表されています。
これは、人間の脳が量子状態にあり、死後、脳の量子が体を離れて存続し続ける、というものです。
ノーベル物理学賞を受賞したペンローズ博士により提唱されました。

私達の時代は、あまりにも科学文明が発達しているので、
頭の理解では、魂の存在など信じられない、ということになるかもしれません。
しかし、直感的には、まだ多くの方が、その存在を信じているのではないでしょうか。
そして、それは、「魂が震える」「魂の叫び」などと言うように、生きている私達にとっても重要な本質に関わっている気がします。

ここで、魂を量子力学的相関と捉え、死後、魂がどうなるか、物理学的解釈を試みてみましょう。
相関とは物質よりも、さらに普遍的な物理学的実体です。
イメージとしては、物質がエネルギーに変換され、目に見えない形態となったものです。
そのエネルギーにより秩序や調和が形成されます。
その多くは目に見えません。
物理学では目で見える物質が形成する実空間に対して、虚空間で定義されます。

さて、死後の魂の行方は以下の通りです。
死後、体は滅んでも人生で紡いできた”相関”は残る。
まるで、海に落とされた一滴の水が拡散するように相関は薄れていきますが、なくなりはしない。
この世を共にした家族との愛と共感によって紡がれた相関も同様です。
”瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思う”(崇徳院)
死によって、一度は離れても、来世でまた結ばれます。
そして、永遠の時を共に過ごすようになります。

思伝門下塾 池之内 亨
2024年08月02日 23:42

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